スポンサードリンク
御所人形の微笑とともに京都の春は訪れるのかもしれない。
長唄に「御所人形」という曲があります。
長唄というのは今ではそれだけを唄うこともありますが、本来は舞踊とひとつのもの。私も、たまたま地元の発表会で子供がこの曲を踊っているのを見たのでした。
で、ふと思ったんですね。
「御所人形って何だ?」(^_^;)
日本人形の一つに、御所人形(ごしょにんぎょう)があります。
桐の木を彫って形をつくり、その上から胡粉と膠を合わせたものを丁寧に塗っていくという、たいへんな手間をかけて作られる人形です。
見た目的には、白くてつるんとした肌をしているため、私のような知らない人間には他の陶器の人形と同じように見えてしまいます。だから木彫りとは思いにくいのですね。
この御所人形、江戸時代に参勤交代で武士が移動した際に、京都御所でいただいたりもしたものだとか。
三頭身の男の子の姿のものが基本らしく、子供の健康や成長を願う気持ちが込められています。
作者によって雰囲気は多少異なるものの、一点ずつ心を込めて作られるためでしょうか、どの人形にもあたたかさを感じます。
また、骨董品や古美術として価値のある御所人形もあり、びっくりするような高値で取り引きされています。
でも確かにそういうものを見ると、元気ななかにも気品があって、これ欲しいな、と思わせるんですね。
昭和以降では、御所人形作家としては伊東久重さんなどが有名。
……この方の人形もこれまたすごい価格がついてました(^_^;)。
まぁ、お値段はともかく(もちろんばか高いものばかりではありません)、かわいらしい御所人形を見て、京都の花の名所を辿っていた長唄「御所人形」の可憐な舞に、もう一度思いをはせるのでした。